1997-06-11 ArtNo.10826
◆<星>サービス・アパートの供給2倍に拡大
【シンガポール】シンガポールのサービス・アパートの供給量は昨年末時点の1996ユニットから1999年末の3820ユニットにほぼ倍増する見通しで、今年だけでも昨年末の供給量の56%に相当する1019ユニットが新規供給される。
不動産コンサルタント、リチャード・エリスの報告書によれば、今年の新規供給分は主にリバー・バリー/キムセン地区に集中、また同地区のプロジェクト合計6件を手がけるデベロッパーは、いずれも初めてサービス・アパート市場に参入したものである。また1997-99年の間に新規供給される1410ユニットがリバー・バリー地区に集中している。この他にも既にパイプが敷かれたプロジェクトが存在するため、1999年までに、別に414ユニットが加わる可能性が有る。
サービス・アパートの宿泊料金は過去1年間に5%ほど上昇しており、民間住宅の賃貸料に比べ高水準を維持している。シンガポールが多国籍企業を誘致する魅力を失わない限り、サービス・アパートの需要は健全なレベルを保つ見通しだ。またサービス・アパートのオペレーターの知名度が増し、国際マーケッティングが行われるのにしたがい、ホテルと競争することになる。こうした傾向はサービス・アパートの歴史の長い欧米では既に顕在化していると言う。(ST,BT,LZ:6/10)
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