1997-06-11 ArtNo.10822
◆<星>電子業に復調の兆し、4月の製造業生産1%の成長回復
【シンガポール】シンガポールの電子業況に回復の兆しが生じる中で4月の製造業生産は1%のプラス成長を見た。
シンガポールの製造業生産の46%を占める電子部門は、昨年11月以来マイナス成長を続けてきたが、半年ぶりに3.1%のプラス成長を記録、これに伴い製造業全体も前月の5.6%落ち込みから1.1%の成長を回復した。
電子部門の復調は、ディスク・ドライブ、コンピューター周辺機器、通信機器の生産の拡大による。しかしながらPC(パソコン)と半導体生産は昨年同月を下回った。また電子部門の今年初4カ月の生産水準も依然として、昨年同期を7%下回っている。
電子業の他、化学(4.7%)、運輸機器(6.3%)、印刷出版(6.3%)もプラス成長を記録、化学部門の中では、薬品業が15.2%、工業化学・特殊化学が13.8%、石油化学が11.1%の成長を見た反面、保守に伴う主要製油所1社の操業停止で石油精製業の生産は13.6%の落ち込みを見た。
また金属加工業とゴム/プラスチック製品の生産は10.6%と10.3%の大幅な下降を見、機械(-3.3%)、食品・飲料(-1.8%)、電機(-1.7%)も、それぞれマイナス成長をマークした。
シンガポールの製造業生産は昨年6月以来、10月を除きマイナス成長を続けていた。(ST,BT,LZ:6/10)
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