1997-06-06 ArtNo.10765
◆<星>米建材会社オーウェンズ、地域応用センター計画
【シンガポール】フォーチュン500に名を連ねるニューヨーク証取上場の建材会社Owens Corningは4日、シンガポールにASEAN地域事務所をオープン、今後さらにリージョナル・アプリケーション・センターと製造施設を設けることも検討している。
主要建材やガラス複合材料で世界をリードするオーウェン・コーニングのGlen H.Hiner会長によると、先端的な流通/ロジスティクス施設がシンガポールの主要な魅力で、ASEANの他の国々も魅力を備えているが、リージョナル・アプリケーション・センターは1カ月以内にシンガポールに設けられる可能性が高い。同センターは同社製品のユーザーと密接な関係を保つため、製造施設設置の呼び水にもなる。
オーウェンズ・コーニングは1994年に香港にアジア太平洋地域本部を設け、これまでに中国の5工場(長春/広州/上海/鞍山/南京)に1億米ドル近くを投資してきた。しかし最大のアジア投資地はインドで、目下ボンベイ近郊に1億米ドルのグラス・ファイバー補強材の合弁工場を建設している。またバンガロールには既にアプリケーション開発センターを設けている。
昨年のアジア営業額は3000万米ドルで、今年は倍増が見込め、今世紀末までにアジア市場の10%のシェア獲得を目指す。
1992年にオーウェンズ・コーニングの会長に就任したHiner会長は、当時の28億米ドルの営業額を1999年までに50億米ドルに倍増させる目標を掲げ、赤字企業を黒字に転換させたが、2000年までに売上げの40%を米国外で実現することを目指していると言う。(ST,BT:6/5)
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