1997-06-05 ArtNo.10748
◆<星>CSM、東芝とチップ製造で新ライセンス契約
【シンガポール】政府系シンガポール・テクノロジーズ・グループ傘下のチャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリング(CSM)は東芝とチップ製造に関わる新たな5カ年ライセンス契約を結んだ。
CSMが3日発表したところによれば、東芝は今回の契約の下、CSMが第3ウエハー工場で来年初からはめ込み式DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)チップを製造するのを認め、同時にCSMから当該チップの供給を受ける。東芝はCSMをチップのセコンド・ソースとして利用する。
東芝によると、0.35ミクロンと0.25ミクロンのはめ込み式DRAMチップはその低い電力消費量からも携帯用コンピューターに最適で、次世代製品のキーテクノロジーの1つに数えられる。
今回のライセンス協定のファイナンス面の詳細は伝えられていないが、両社は1994年にも0.5ミクロン技術に関わるライセンス協定を結んでおり、その際CSMは数千万ドルを支払ったようだ。
今回、東芝はCSMの0.6%のシェアを取得したが、1996年末時点の東芝の持ち分は0.35%だった。(ST:6/4)
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