1997-06-04 ArtNo.10746
◆<印度>PALプジョー、輸入ストップでCKDキット涸渇
【ムンバイ】プジョーと地元のプレミア・オートモービルズの合弁会社PALプジョーは、貿易総監(DGFT)が依然として輸入ライセンスの発行を認めぬことからCKD(完全現地組立)キットの補充ができず、窮地に立たされている。
ムンバイ北東カルヤンに設けられた工場におけるプジョー309のCKDキットは800セットを余すのみで、日産量を20台から12台に削減、時間を稼いでいる。118NEと1.38Dの製造も1日約30台となっている。こうした中で労働者の就業時間にも影響が出ているが、消息筋は、CKDキットの在庫は、現在の生産水準でも45日分に満たないとしている。
PALプジョーは当初申請した1万8000キットの輸入申請の認可を待機するとともに、1カ月前には6000キットの臨時輸入許可を申請したが、こちらの認可が得られる兆しも見られない。
Daewoo Motors India(大宇)も同様な状況に立たされているが、大宇は依然8000セット余りのCKDキット在庫が有るため、なお状況はそれほど深刻でない。同社は4万セットの輸入許可を申請している。
これら両社が輸出割当義務を満たしていないことが、輸入認可を得られぬ主要な原因とされているが、他の外国自動車メーカーは、その投資覚書の中に輸出割当の免責条項を盛り込んでいるため、その適応を免れていると言う。(IE:6/3)
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