1997-06-04 ArtNo.10745
◆<印度>Telco、ブリジストンACCに7%出資
【ムンバイ】タタ・エンジニアリング&ロコモーティブLtd(TELCO)が新たにブリジストンACCに7.2%出資、セメント会社ACCLtdの出資率は18.8%にさらに縮小した。これに伴いACCがタタ・グループにとどまるか否かと言う新たな憶測も生じている。
ブリジストンACCは当初ブリジストンとACCの51:49の出資率でスタートしたが、日本から新たな出資者を得、ブリジストンの出資率も51%から64%に引き上げられた。このためACCの持ち分は26%に下降したが、今回はさらに同持ち分を18.8%に引き下げ、タタ・グループのTelcoが7.2%参加することになった。
これ以前にはACCがタタ・サンズの株主割当の引受を拒んだことから、同社がタタ・グループから退出するのではないかとの噂がなされていた。某アナリストはもしACCがタタ・グループ企業でないならTelcoがブリジストンACCに出資するはずはないと指摘したが、別の観測筋はTelcoは自動車事業に必要なタイヤの供給を確保する狙いから出資を決めたものと見ている。また別の筋はACCが業績の悪化に伴い、本業のセメント事業の拡張に必要な資金を確保するため、ブリジストACCへの出資率を縮小したものと見ている。
360クローのタイヤ・プロジェクトは1998年3月から商業生産を開始する予定だ。(IE:6/3)
|