1997-06-02 ArtNo.10715
◆<印度>マハラシュトラ電力局、リース方式で発電所建設
【ムンバイ】マハラシュトラ州電力局(MSEB)は、独立電力供給業者(IPP)に少なくとも4つの発電所をリース方式で建設することを求める計画で、複数の金融機関も同構想に関心を表明している。
IPPが建設した発電施設をMSEBにリースすると言うアイディアは元々政府系のBharat Heavy Electricals Ltd(BHEL)がMSEBにサプライヤーズ・クレジットの提供を提案した際、Kotak Mahindra Finance Ltd(KMFL)が新たな融資オプションを提供すると示唆したのに端を発したもので、KMFLはリース方式に必要な資金の仲介を申し出ている。MESBは、同スキームの候補としてUran(400MW)、Paras(250MW)、Kaparkheda(2 X 250MW)をリストアップしており、複数のIPPが関心を表明している。
マハラシュトラ州では、第9次5カ年計画期間に新たに1150MW(メガワット)の発電能力を追加する計画だが、それには少なくとも4600クローを必要とする。追加される発電能力の半分以上がIPPに依存することになるが、IPPが少なくとも16%の投資回収率を求めているのに対して、MSEBは4.5%でも満足、一定の効率さえ満たされれば、より低コストな電力を供給できると言う。(TH:5/31)
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