1995-01-12 ArtNo.107
◆<星>マレーシアの石化製品輸入規制問題をWTOに正式提訴
【シンガポール】シンガポールのジュネーブ駐在常任代表K.Kesavapany大使はGATT/WTOの裁定制度下に石油化学製品の輸入制限問題を協議するようマレーシア側に正式に申し入れた。
シンガポール通産省ジュネーブ駐在事務所のスポークスマンが10日確認したところによれば、シンガポール政府はマレーシアの輸入許可(AP)制度が国内石油化学業界に打撃を与えていることを深刻に受けとめ、マレーシア通産省に数回にわたって同制度の撤廃を要請、ヨー・チュートン通産相も2度にわたり書面でラフィダ通産相に善処を求めたが、未だに進展を見ていない。問題を世界貿易機関(WTO)に提訴したのは2国間の話し合いによる解決の見通しがつかなかったためと言う。 マレーシア政府は昨年4月にプラスチック製品の原料となるポリエチレンとポリプロピレンの輸入に際して事前許可申請を義務づけるAP制度を導入したが、それ以来シンガポールからマレーシアへの両製品の輸出は44%下降したとされる。(ST,BT,LZ:1/110)
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