1997-05-31 ArtNo.10696
◆<馬>サンダ、マイクロエレクトロニクス事業に照準
【クアラルンプル】サンダ・プラスチック・インダストリーズBhdはマイクロエレクトロニクス事業に照準を合わせ、向こう4年間に新ビジネスに2億Mドルを投資する。これに伴い社名もサンダ・インダストリーズBhdに変更する。
サンダのAhmad Zhudi Zahri新会長が29日催された年次総会後語ったところによれば、マイクロエレクトロニクスの世界市場は2000年には2000億米ドルに達する見通しで、同社はリニア・コンピューター・チップ用ウエハーや多層プリント基板(PCB)の製造に乗り出す。
サンダは1996年12月期に1156万Mドルの税引き前損失を計上したが、1997年12月期には黒字転換を見込んでいる。これは英国企業Fortel Plcから500万ユニットの衛星通信アンテナ部品の製造契約を獲得したためで、向こう5年間にわたる同契約の額は1億3500万Mドルに及ぶ。
サンダは独自デザイン独自商標の電気掃除機を最近売り出したが、同製品はサンダがマレーシアにおける独占製造販売権を有するイチバン商標の電気掃除機を改良したもの。同社のプラスチック部門はこれ以前から利益を上げている。
アハマド会長は数ヶ月前にマジュ・ホールディングズSdn Bhdからサンダの28%の権益を買収したが、マジュのアブ・サヒド会長はサンダの赤字の原因の1つになったクダ州プドゥ・リゾートを300万Mドルで買い取ることを認めている。同プロジェクトのコストは200万Mドルだったと言う。(NST,STAR:5/30)
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