1997-05-31 ArtNo.10689
◆<星>台湾電話線会社フアンシン、5000万株公開
【シンガポール】台湾の電気通信用コード/ケーブル製造会社Huan Hsin Holdings(HHH)は29日、シンガポール証取(SES)メインボード上場を目指し、額面20米セントの5000万株を、1株42米セントで公開した。
公開株は同社の増資後の総発行株式の25%に相当する。公開株の内1300万株が公募され、3700万株は私募にかけられる。また公募株式の内500万株は同社職員のために留保される。発行価格の昨年度利益を基準にした株価収益率(PER)は8.8倍。公募締め切りは6月9日。SESにおける取引開始は同月11日。
HHHは、株式公開により手にする1970万米ドルの内、1030万米ドルは新工場の建設に、150万米ドルは機械設備の購入に、100万米ドルはローンの返済に、690万米ドルは運転資金に当てる。
1980年創立のHHHの営業額の83%は電話線の製造とその関連業務からのもので、プラスチック成形製品及び携帯電話機の製造業務が残りを占める。主要顧客にはシーメンス、AT&T、ソニーが含まれる。同社の営業額は1992年の1200万米ドルから昨年の3380万米ドルに、税引き前利益は30万米ドルから720万米ドルに117%成長した。
アナリストは、公募規模が小さく、PERも低いことから、小口投資家の歓迎を受けるものと予想する一方、80%以上の売上げが単一商品に依存している点に懸念を表明している。(ST,BT,LZ:5/30)
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