1995-03-31 ArtNo.1068
◆<星>政府、WTOに化学品紛争調停委員会の設置申請
【シンガポール】シンガポール政府は29日、世界貿易機関(WTO)の紛争処理機関(DSB:Dispute Settlement Body)に石油化学製品2品目に対するマレーシアの輸入規制措置を審査する専門委員会を遅くとも4月10日の次回DSB会議までに設けるよう正式に申請した。
シンガポール通産省がこの日発表したところによれば、マレーシア政府が昨年4月に導入したポリプロピレンとポリエチレンの輸入許可(AP:アプルーブド・パーミッツ)制度に関してWTOの仲裁規定に基づき2月13、14日と3月8、9日にマレーシア側と協議を行ったが、WTOが規定する60日以内に協議は妥結しなかった。マレーシア政府は先週、APシステムの手直しをすると伝えてきたが、変更の詳細は明らかにしていない。シンガポール政府はマレーシアがガット(関税貿易一般協定)に違反する制度を廃止するか、修正後のAP制度の詳細な資料を提供しない限り、マレーシアが依然として元のAP制度を実行していると見なす他はないと言う。(ST,BT,LZ:3/30)
|