1997-05-29 ArtNo.10663
◆<馬>アミン氏、MISC権益に関心、米国造船所買収も
【ペナン】PSCインダストリーズBhd(PSCI)のアミン・シャー副会長は27日、もし政府方面からマレーシアン・インターナショナル・シッピング・コーポレーションBhd(MISC)権益譲渡のオファーがなされれば、引き受ける用意があり、MISCを経営する準備は整っていると語った。
しかしながらアミン氏は、政府からはまだその種のオファーはなされていないとするとともに、政府以外の主要株主から関係オファーがなされたか否かについてはコメントを控えた。
PSCIが昨年、ペナン・シップヤード・ビルディング・アンド・コンストラクションSdn Bhdの30%の権益を買い増すことを提案した際、アミン氏がMISCの29.35%の権益をクンプラン・アマナ・ワン・ペンチェンから買収するとの噂が伝えられた。
この日催された年次総会でPSCI株主はペナン・シップヤードを完全出資子会社にすることを承認したが、アミン氏によると、これによりPSCIのルム・ナーバル・ドックヤード(LND)持ち分は40%に拡大する。
LNDは、最近グループに加わった豪州の造船所から得た技術によりインドネシア/シンガポール方面から受注したフェリー2隻の建造を進めている。また当該豪州企業は200人乗り双胴客船を6月7日に日本の顧客に引き渡す。その際には日本で2週間にわたるロードショーを催し、更に6隻の契約獲得を目指す。
PSCIはガーナとデンマークにも造船所を有し、米国でも手頃な造船所を物色している。米国の造船所が手に入れば、グループは全ての大陸に造船施設を有することになり、世界の如何なる地域からの引き合いに対しても、競争者よりも低価格でフェリー建造を請け負うことができるようになると言う、(NST:5/28)
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