1997-05-29 ArtNo.10661
◆<星>DBSランド、パークウェイの19%権益買収
【シンガポール】DBSランドは27日、シンガポール証取(SES)上場のヘルスケア・グループ、パークウェイ・ホールディングズの19.16%の権益(1018万株)を、クアラルンプル証取(KLSE)上場企業ホスピタル・パンタイの完全出資会社パンタイ・ヘルスケア(ケーマン)Ltdから3億9120万Sドル(1株S$6.50)で買収した。
パークウェイはシンガポール国内にマウント・エリザベス・ホスピタル、グレンイーグル・ホスピタル、イースト・ショア・ホスピタルを所有する他、マレーシア、インドネシア、スリランカ、インド、英国でも病院を所有、もしくは開発中だ。この他、クリニックや診療センターも傘下に収めている。
DBSランドはパークウェイ権益を買い増すか否かについてコメントを控えているが、アナリストはDBSランドが公開買い付けに乗り出すようなことはないと予想している。パークウェイの他の主要株主を見ると、同社を経営するタン一族が20%、プタリン・ガーデン・グループのアン一族が14%、ケクセン・グループのホー一族が3.5%をそれぞれ所有、これら3ファミリーだけで40%近い権益を握っている。DBSランドは収益ベースの拡大と域内の主要なヘルスケア・プロバイダーになることを目指す戦略の一環と説明している。アナリストはパークウェイを通じたヘルスケア・ビジネス拡大のメリットを一応認めたものの、1株16.5Sドルの買収価格の株価収益率は36倍(1997年度予想利益を基準)で、高い買い物と評している。またパークウェイが傘下の商業ビルのトレードマートおよびパークウェイ・パレードをDBSランドに売却する可能性も予想されている。(ST,BT,LZ:5/28)
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