1997-05-29 ArtNo.10660
◆<星>プレハブ工法の使用を建設計画認可の条件に:政府検討
【シンガポール】シンガポール政府は建設業界の外国人労働者への依存を軽減する狙いからプレハブ工法の使用を建設計画認可の条件に含める可能性を検討している。
リム・フンキアン国家開発相が27日催された建築業開発局(CIDB)賞授与式の席上語ったところによると、周辺諸国の開発が進むにつれ外国人労働者のリクルートは今後益々困難になる。こうした中で政府は建設業界の外国人労働者への依存を軽減するため、建設計画認可の条件にビルダブル・スコアーを含める可能性を検討している。標準化(スタンダダイゼーション)、簡易化(シンプリシティー)、プレハブ建材の利用度(シングル・インテグレーテッド・エレメンツ)の3評価の合計得点で示されるビルダブル・スコアーは、得点が高いほど、建築現場における労働力への依存度が低いことを意味する。昨年の公共民間プロジェクトのビルダブル・スコアーを見てみると、建設業開発局(HDB)のプロジェクトが73.5の最高をマークしたのに対し、民間住宅のそれは53と最低で、商/工業ビルも各61と63にとどまった。
民間業界筋はこの点に関して、標準化が進んだ公共住宅と異なり、民間住宅の建設にプレハブ工法を導入するのは困難で、プレカスト方式は伝統工法に比して15%コストが嵩むと指摘している。(ST,BT,LZ:5/28)
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