SEAnews 1997-05-28 ArtNo.10644

【シンガポール】昨年下半期に黒字転換を果たしたアズテク・システムズは、健全な成長基調と収益性の回復に自信を抱いている。
アズテク・システムズのマイケル・マン社長が、同社年次報告書の中で語ったところによると、1996年度の業績は全般に不振なものとなったが、ＯＥＭ(相手先商標製造業者)顧客の拡大、製品在庫の引き下げ(約45日分)、製造業務再編の完了、一連の新製品の発表、半導体設計ビジネスの成長等の面では、良好な進展が見られた。アズテクは、量産業務はインドネシアのバタム島と中国のドングアンで、新製品の開発と製造はシンガポールで、それぞれ手がけている。
この他、現金準備の390万Ｓドル(95年末)から1800万Ｓドル(96年末)への拡大や長期借り入れ（95年末S$4680万/96年末ｾﾞﾛ)と短期借り入れ(95年末S$2640万/96年末S$430万)の大幅カットにより、財務基盤が強化された。クリエイティブ・テクノロジーとの著作権訴訟には350万Ｓドルが引き当てられた。同社弁護士は、名目的なロイヤルティー支払い準備として50万Ｓドルを引き当てれば十分としており、残りの300万Ｓドルは法律費用に当てられると言う。(BT:5/27)