1997-05-27 ArtNo.10639
◆<印度>政府、バンガロール空港建設で再入札募集?
【ニューデリー】バンガロールにおける国際空港の建設を巡る紛糾は総理府の介入により、新たな局面を迎えたようだ。
政府筋によれば、民間航空省のM.K.Kaw次官と総理府のSatish Chandra次官は最近の会合で、入札のやり直しが唯一の解決策との点で意見の一致を見た。Kaw次官は直ちにカルナタカ州政府と同問題を協議する方針で、タタとの協議がもたれる可能性も有ると言う。
観測筋は、改めて契約を発注することは可能で、既存の契約を巡る紛糾がそれ以前に解決される必要は必ずしもなく、この種の問題の解決には時間を要すると指摘している。この点に関して政府筋は確認を控えたが、問題の進捗状況はタタに通知する必要があると語った。
一方、シンガポールのストレート・タイムズ(ST)はグジュラル首相の介入により、インド政府はタタに率いられるコンソーシアムに空港建設を委ねる方針を決めたとの全く異なる消息を伝えている。
タタ幹部はST紙に対して「紛争は過去のものとなり、今や双方が受け入れることのできる方式が研究されている」と語った。それによると空港の所有権をカルナタカ州政府もしくはインド航空局に引き渡すことを骨子とした覚書が準備されており、タタは以上の線で米国及びシンガポールのパートナーの説得を試みると言う。(ET,ST:5/26)
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