1997-05-19 ArtNo.10543
◆<印度>多国籍企業6社がメガLNG事業パートナー候補に
【ムンバイ】GAIL-IOC-ONGC-BPCLコンソーシアムが進める液化天然ガス(LNG)事業パートナーの候補者リストには、石油/ガス多国籍企業6社-アモコ、テキサコ、ユノカル、シェル、モービルLNG、BHP及び地元のEssarが名を連ねている。
消息筋によれば、4000クローのメガ・プロジェクトの詳細は依然として固まっていないが、6月1日には価格交渉が開始される見通しだ。
LNGの供給を引き受ける多国籍企業には、プロジェクトに資本参加し、LNGの陸揚げターミナルを建設するオプションがオファーされている。プロジェクトのリード役を務めるGAILが昨年11月に行った募集広告には、17社が応募したとされるが、インドのLNGプロジェクトに既に参与しているフランスのトタールや米国のエンロンはリストに含まれていない。
同プロジェクトの下、タミールナド州のEnnoreとカルナタカ州のマンガロールに、それぞれ年間250万トンのLNG陸揚げターミナルが設けられ、キャパシティーはその後各500万トンに拡張される。コンソーシアムは異なる企業2社を設立する計画で、これらの企業には公共部門企業4社が各12%づつ出資する。残りの52%はLNGの供給を引き受ける多国籍企業、金融機関、一般投資家にオファーされる。借り入れと自己資本の比率は1.5:1。
LNGビジネスは莫大な資金を必要とするため、プロジェクトに着手する以前にガスの採掘から、液化プラント、LNGタンカー、陸揚げターミナル、ガス化プラント、エンド・ユーザーに至るリンクがアレンジされねばならず、各段階におけるパートナーの株式の持ち合いも予想されると言う。(ET:5/17)
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