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1995-03-30 ArtNo.1053
◆＜星＞金融サービスの前途、向こう数年良好：ＯＣＢＣ会長
【シンガポール】シンガポールの金融サービスは東アジアの急速な発展に伴う需要に支えられ引き続き好調な成長を遂げる見通しだ。
華僑銀行(OCBC)のトニー・タン会長は28日、シンガポール経済協会(ESS)主催の定例夕食会で講演、シンガポールの金融サービスは中国という広大な市場の登場や、インド、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなどの経済開放を背景に今後も好調な成長を維持できるとの見通しを語った。それによると、シンガポールはこうした新市場の需要に応じる上で有利な地歩を占めており、ラブアン、バンコク、上海などの新興金融センターに30年先行している。シンガポールは今後より洗練された、付加価値の高い、顧客のニーズにマッチした金融商品を提供し、また伝統的利子業務だけでなく、ファンド・マネージメントや投資銀行業務など、急成長する手数料業務の拡大に努める必要が有る。非利子収入はいまや地場4大銀行の利益の3分の1以上を占めており、手数料ベース収入は今後一層拡大する見通しだ。また外資の流入、対外債務に依存せぬ財政基盤、高い貯蓄率等からＳドルの強化は今後も持続する見通しだが、国内経済の競争力を喪失させぬよう慎重にコストを削減する必要が有ると言う。(ST,BT,LZ:3/29)
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