SEAnews 1997-05-16 ArtNo.10505

【シンガポール】都市再開発局(URA)は14日、ウル・パンダンの18万9890平米とトゥアス・ビューの5万131平米の工業用地2区画(60年借地権付き)の開発入札を募集した。締め切りは8月6日。
ＵＲＡが売りに出した工業用地としては1992年10月以来最大規模とされるウル・パンダン・インダストリアル・パークの区画(約19ha)のプロット・レシオは2倍で、クリーン／ライト・インダストリー用工業不動産の開発に供される。開発可能な純床面積は、30万2000平米で、ブキ・バト等のニュー・タウンの労働力にアクセスできる。
開発可能床面積を基準にした平米当たり落札価格は600Ｓドル前後とアナリストは予想するが、他のアナリストは、「パン・アイランド・エクスプレスウェイ立体交差の影響で同区画の有効利用率は70～75％と、通常の80％以上を下回る。またウビ／カキ・ブキ工業ベルトから外れていることや今日の工業不動産市場の沈滞を配慮すれば、平米当たり550Ｓドルが妥当な線」と指摘する。
一方、トゥアスの区画のセールス・ポイントはシンガポールとマレーシアを結ぶ第2リンクに近接していること。同区画のプロット・レシオは1.4倍で、一般工業用途の開発が可能だ。同上平米当たりの落札価格は400Ｓドル前後と見られる。昨年6月にはトゥアス・アベニュー5の13万294平米の区画が平米当たり457Ｓドルで落札されている。
シンガポール政府は、今年は51ｈａ(550万平方ﾌｨｰﾄ)の工業用地を放出する計画で、昨年の59ｈａを13.5％下回っている。(BT,ST,LZ:5/15)