1997-05-15 ArtNo.10502
◆<印度>フィリップス、労働争議で稼働率20%に低下
【カルカッタ】団体交渉の縺れから労働争議に直面しているフィリップス・インディアLtd(PIL)のカルカッタ工場の稼働率は20%前後に下降している。
PILはカルカッタ工場のカラー・テレビ・セットの製造能力を1995年当時の50万台から87万5000台に拡大しているが、現在の操業レベルは15万台前後と見られる。
社内の労働組合2組織及び州政府と2年越しの団体協約交渉を進めてきたPILは、今年初に一方の組合のみと契約に調印したが、もう一方の組合が、団体交渉の原則に反すると抗議、4月29日には同社のラマチャンドラン副社長と組合代表の徹夜の交渉が行われた。警察の救援部隊も出動する中で、ラマチャンドラン副社長は労組側の要求事項を他の幹部と協議することを約束して、この日の協議は打ち切られたが、数日後に、労組幹部4人が違法ストライキと29日に許可なく深夜まで工場にとどまったことを理由に停職を命じられた。労組側は、停職処分は違法として態度を硬化させ、紛争はますます混迷の度を深めていると言う。(ET:5/14)
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