1995-01-11 ArtNo.105
◆<比>メトロ株価、フォート・ボニファシオ落札に関わらず軟化
【マニラ】東南アジア最大の不動産事業とされるフォート・ボニファシオ再開発プロジェクトを首尾良く落札したメトロ・パシフィック・コープ(MPC)の株価は9日の取引でスタートには4.35ペソまで24%の値上がりを見たものの、その後利食いの売り気配が高まり、結局3.50ペソで引けた。
MPCに率いられるコンソーシアムは先週金曜、政府の定めた最低入札価格の3倍、また2番札を36%も上回る価格でフォート・ボニファシオ事業を落札したが、証券会社フィリピン・アジア・エクウィティー・コープは投資家にMPC株の売りを勧めている。証券アナリストらは同プロジェクトは長期的には大きな収益が期待できるが、その巨額な投資負担と回収期間の長さ等から、短期的に収益率は低下せざるを得ないと予想している。(BT:1/10)
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