1997-05-15 ArtNo.10494
◆<馬>首相、バクン・ダム上場計画の成功に自信表明
【クアラルンプル】サラワク州における155億Mドルの水力発電事業を進めるバクン・ハイドロエレクトリックCo(BHC)は13日、クアラルンプル証取(KLSE)上場を目指し、金融機関54社と公募引受契約を結んだが、マハティール首相は、投資家は挙ってBHCに投資するはずと、公募の成功に自信を表明した。
BHCは今回15億株を1株2Mドルで公募、30億Mドルを調達する。この他、1:1の株主割当を通じて来年更に30億Mドルを調達する計画だ。
しかし証券業界のアナリストらは、懐妊期間が長く、その間コスト超過や工事遅延も懸念され、他の独立電力供給業者(IPP)プロジェクトに比べ投資収益率も低いBHCの公募に概して冷淡だ。
同プロジェクトのプロモーターを務めるEkran Bhdのティン・ペックキイン会長は記者会見の席上、傘下上場企業4社にバクン工事契約を発注した事実はないと、BT紙の報道に反駁した。同氏によれば、そのような事実は存在しないが、これら4社は地元における関係契約受注のリーダーを務めると言う。Ekran社幹部によると、元請け業者のアセア・ブラウン・ボベリは入札書類を審査後、より有利な条件をオファーする意思があるかどうかティン氏の企業に打診すると言う。(BT,ST,LZ,NST,MBT,STAR:5/14)
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