1997-05-13 ArtNo.10464
◆<馬>Dialog、タンク・ターミナル建設資金調達
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)二部上場のDialog Group Bhd(DGB)はタンク・ターミナル・ファシリティー(TTF)の建設を含む様々な石油/ガス関連事業に充当するため、向こう12ヶ月間に最善の資金調達方式を決定する。
DGBのハサヌディン・アブドゥル・ハミド副会長によると、同社はトレンガヌ州クルテ、パハン州クアンタンに合弁でコスト3億Mドルと2億5000万MドルのTTFを建設する。またペナン港における3億MドルのTTF建設計画の事業化調査も進めている。
クルテとクアンタンのTTFに、同社は、マレーシアン・キャピタル・ベンチャーSdn Bhd(MCV)と共同で30%出資、この他、ペトロナスが40%、GATXターミナルズPte Ltdが30%を出資する。DGB-MCVはペナン港のTTFには51%を出資、ペトロナスとGATXが各24.5%を引き受ける。
株主割当は、株価が5Mドル前後なら、最も簡便な資金調達法と言えるが、同社株は現在39Mドルで取り引きされている。目下他人資本の比率は極めて低く、将来も健全な水準に維持される。
DGBの利益の75%は、石油/ガス関連の資材調達/エンジニアリング/建設/試運転(PECC)業務からのものだが、2005年までに同比率を50~40%に引き下げ、設備の保守/マーケッティング/専門サービス/複合素材製パイプ・システムの製造/コンサルタント業務から残りの50~60%の利益を得ることを目指す。ファイバーボンド製パイプ・システムは将来石油/ガス業界で広く使用されるものと見られ、複合素材パイプ製造業務は同社の主要な収入源になる見通しだ。(MBT:5/12)
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