1997-05-12 ArtNo.10456
◆<印度>米国Soros、ハルディア石油精製事業プロモート
【ニューデリー】米国拠点のファンド・マネージャーGeoge Sorosは、プロモーター・エクイティーとして500クローを自ら引き受け、ハルディアにおける総コスト3000クロー、年産600万トンの原油精製プロジェクトのとりまとめに奔走している。
SorosのPurnendu Chatterjee氏は金融機関と国内借款のとりまとめ交渉を進めるとともに、他の出資者を求める努力も続けている。この他、国際金融機関に対する多角的ローン・アレンジの働きかけも開始されている。3000クローの内、1800クローは借り入れで、1200クローは出資により賄われる見通しだ。
西ベンガル政府が出資を見合わせたことから、Sorosが前面に立った形だが、Sorosはタタと西ベンガル政府の30万トン・エチレン・クラッカーのコプロモーターも務めている。また新製油所は、ハルディアにおけるものとしてはインディアン・オイル・コーポレーションの製油所に次ぎ2番目となる。金融機関筋は原油精製プロジェクトに対する融資は基本的に問題ないが、どれほどの融資に応じるかは、様々な問題と関係しており、特に石油価格統制撤廃に関する政府声明が鍵になると言う。
今後予定される新製油事業にはリライアンスの1500万トン精製施設、Essarの900万トン施設、ヒンドスタン・ペトローリアムとオマーン・オイルの600万トン施設、Bharatペトローリアムとオマーン・オイルの600万トン施設が上げられる。この他、既存施設の拡張プロジェクトとしては、MRPLの600万トン、IOCの4カ所各300万トン/270万トン/50万トン/300万トン、HPCLの300万トン、コーチン・リファイナリーの300万トン、MRLの300万トンが挙げられる。(ET:5/10)
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