1997-05-12 ArtNo.10450
◆<馬>M$90億バクン・ダム関連事業を下請け入札に
【クアラルンプル】ティン・ペックキイン氏に率いられる上場企業4社に請け負われた90億Mドルにのぼるバクン・ダム関連事業が下請け入札にかけられる。
メインコントラクターのABBアセア・ブラウン・ボベリはこうすることにより、単に価格だけでなく、環境、品質、工期等の全般にわたる確実な管理を欲しているとされる。しかし、もしそれが事実なら上場企業4社...ウェンブリー・インダストリーズ・ホールディングズBhd、PWEインダストリーズBhd、パシフィック・ケミカルズBhd、グラニット・インダストリーズBhd...の予想利益は大幅に縮小するものと見られる。
入札にかけられる契約は、5億Mドル余のケータリング・サービスから45億Mドル余の30年間のダムの運転・保守に及ぶ。公開入札にかけられるなら、多くの経験有る業者が応札し、これらの業者はティン氏傘下の企業の請負価格を上回る値を付ける可能性がある。アナリストによれば、これはティン氏の企業は、海底ケーブルの敷設等、ある種のハイテク・ジョブに関しては決して十分な経験を有せぬため。プロジェクト・マネージャーのEkran Bhdは、こうした契約を昨年7月に入札も募集せずにグループ企業に分配していた。(BT:5/10)
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