1997-05-12 ArtNo.10447
◆<星>クリエイティブ、サイリックスに対する法廷命令獲得
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーは、不実広告を巡る米国における法廷訴訟で、チップ・メーカーのサイリックス・コープとその製品メディアGXの顧客に対する、仮禁制令を獲得した。
サイリックスおよびその顧客は、同禁制令の下、その製品がクリエイティブ社のサウンド・ブラスター製品と互換性が有ると宣伝すること、インターネット・ウェブ・サイトを通じソフトウェア・ドライバ及びアプリケーションを販売することを禁止された。この種のソフトウェアはサウンド・ブラスターの機能を向上させることができ、通常はクリエイティブのサウンド・カード・パッケージに付属して販売されている。
クリエイティブはサイリックスとその顧客コンパック及びタイガーダイレクトを相手取って、不実広告、商標侵害、著作権侵犯、不正競争の訴えを起こし、これ以前に、メディアGXベースのチップ/マザーボード/コンピューターの販売禁止とウェブ・サイトを通じたクリエイティブ・ソフトウェアの販売禁止の暫定命令を獲得していた。
しかし今回の法廷命令では、依然としてサイリックスとその顧客2社はメディアGXベースのハードウェアを出荷できる。ともあれ以上の判決を好感し、9日のシンガポール証取(SES)におけるクリエイティブ株は2.40Sドル(9.2%)アップ、過去2年半来最高の28.60Sドルを記録した。(ST,BT,LZ:5/10)
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