SEAnews 1997-05-09 ArtNo.10422

【クアラルンプル】Abrar Group Internationalは新設のの“The MSC Venture”を通じて今年9月までに1億2500万Ｍドルを募集する計画だ。
アブラルのワン・ムハマド・ハスニ・ワン・スレイマン会長兼ＣＥＯが7日催されたハイテク投資／製造のパートナーシップと題するセミナーで語ったところによると、同資金によりＭＳＣアプリケーションを含む、同社が計画中のハイテク・ベンチャーの半分のコストを賄うことができる。同社は付加価値が期待できる企業にのみ投資する。アブラルＭＳＣベンチャーのインベストメント・マネージャーはアブラル・グローバル・アセット・マネージャーズSdn Bhdが、テクノロジー・アドバイザーはアブラル・テクノロジーが、それぞれ務める。最低投資額は1000万米ドルで、ＭＳＣベンチャーはナスダックか、メスダックへの登録を予定している。
アブラルは2年前に衛星通信会社ＴＳＩテレシス・コーポレーションを1000万米ドル以上で買収、テクノロジー・ベンチャーに乗り出したが、昨年はシリコン・バリー拠点の高精細イメージ・ディスプレイ製品の開発を手がけるシリコン・ビジョン・インターナショナル・コーポレーションを買収した。後者は昨年独自のマイクロ・リキッド・クリスタル・ディスプレー技術を用いたディスプレー製品の流通に関わる2800万米ドルの契約を獲得している。
マレーシアにとってテクノロジー投資は新しいものだが、投資家は経験豊富な北米のベンチャー・キャピタル・マーケットを利用できると言う。(NST.MBT:5/8)