SEAnews 1997-05-09 ArtNo.10421

【クアラルンプル】マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)事業の調整役を務めるマルチメディア・デベロプメント・コーポレーション(MDC)は7日、ＭＳＣの中枢となる総コスト35億Ｍドルのインテリジェント・シティー“サイバージャヤ(7000ha)”の開発を進めるため、パートナー5社と、払い込み資本3億5000万Ｍドル、授権資本20億ＭドルのサイバービューSdn Bhdを設立する合弁契約を結んだ。
ＭＤＣのオスマン・ヨープ会長が調印式後語ったところによると、サイバービューにはスティア・ハルマンSdn Bhdが55％、日本電信電話(NTT)が15％、ゴールデン・ホープ・プランテーションズBhdが10％、プルモダラン・ナシオナルBhd(PNB)が5％、スラゴール州政府が5％、ＭＤＣが10％出資する。スティア・ハルマンはレノンBhd、カントリー・ハイツ・ホールディングズBhd、ダト・ムスタファ・カマル・アブ・バカル氏の対等出資会社。
開発コスト35億Ｍドルの内、13億Ｍドルは土地買収に、残りはインフラ開発に充当される。こうしたインフラにはテレコム・マレーシアBhdにより敷設される2.5－10ギガビットの通信幹線が含まれる。
これまでに地元企業19社を含む36社がサイバージャヤへの投資を決めており、マルチメディア・ユニバーシティー、テレコム・マレーシア・コンプレックス、ＰＮＢインフォメーション・テクノロジー・コンプレックス、ＴＶ3マルチメディア・コンプレックス、ＮＴＴ研究開発(R&D)コンプレックス、ゴールデン・ホープ本部、ＭＤＣ本部のロケーションが既に確定している。
今月17日にはマハティール首相の主宰で起工式が催され、来年4月までに第1期工事が完成する。第1期工事では2800ｈａのフラッグシップ・ゾーン(ﾏﾙﾁﾒﾃﾞｨｱ開発専門区)中の750ｈａが開発される。(NST,MBT,STAR:5/8)