1997-05-09 ArtNo.10420
◆<馬>首相、2カ月休暇、アンワル副首相が首相代行に
【クアラルンプル】マハティール首相は今月19日から2ヶ月間の長期休暇を取り、この間アンワル副首相が首相代行を務める。首相は同休暇中に欧州諸国を歴訪、マルチメディア・スーパー・コリドーのプロモーションを行う。
マハティール首相は1981年7月に首相に就任以来、いまだかつて3週間を超える休暇を取ったことがないことから、エーシアン・ウォール・ストリート・ジャーナルや地元華字紙が同消息を伝えて以来、巷間には様々な憶測が流れている。
しかし1989年に心臓手術を受けた71歳の首相の健康に問題はないと、政府筋は強調している。定例閣議後記者会見したリン・リョンシク運輸相は、首相の公務は毎日午前6時半にスタートし、夜10時過ぎまで続くため、休暇とって旅行をするのは自然と語った。同相によると、首相は休暇中に、欧州諸国を巡ってMSCのプロモーションを行うが、時差のあるマレーシアと欧州間を往復するよりも、欧州に長期滞在する方が、疲労も少なく効率的である。
首相が公式に海外を訪問する際は首相代行を立てないが、今回は、休暇のためアンワル副首相兼蔵相が首相代行を務める。この間に首相は後継者の指導力をテストできると言う。(ST,LZ:5/8)
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