1997-05-09 ArtNo.10418
◆<星>開発業者、クラスター・ハウスで投資収益アップ図る
【シンガポール】シンガポールの少なからぬ不動産開発業者は、最近クラスター・ハウスやストラータ・バンガローの開発を通じて土地付き住宅開発の投資収益拡大を図っている。
土地付き住宅にコンドミニアム施設を併合したクラスター・ハウスやストラータ・バンガローは土地の使用効率を高めることにより、高い土地コストを相殺する機会をデベロッパーに提供するが、土地付きであることから、バイヤーはシンガポーリアンに限られる。そんなこともあってか、今のところデベロッパーの成果はまちまちだ。LKNはプンゴルにおける永久所有権付き20ユニットのストラータ・バンガロー“ノース・ショア”の売却に2年を要したが、ピーク・プロパティーはチューダ・クロス(ブキティマ・ロード周辺)のやはり永久所有権付きストラータ・バンガロー10ユニット中8ユニットを僅か1カ月で売却した。ちなみに、ノース・ショアのユニット面積は平均1万平方フィートで、価格は260万~270万Sドル。これに対してチューダ10のユニット面積は4200~5000平方フィートで、価格は600万Sドルを超えていた。この種のコンセプトが4年前に導入されて以来、当局はこれまでに35プロジェクトを認可したが、市場に出回っているものに大型プロジェクトは存在しない。しかし過去12ヶ月間には複数の大型プロジェクトが認可されており、向こう18ヶ月間にほぼ1000ユニットのこの種の住宅が市場に供給される見通しだ。(BT:5/8)
|