1997-05-08 ArtNo.10402
◆<星>大蔵省商事調査局、CAMの捜査開始
【シンガポール】シンガポール大蔵省商事調査局(CAD)は監査人アーンスト&ヤング(E&Y)の報告に基づき、シンガポール証取(SES)上場の電子会社CAMインターナショナル・ホールディングズの捜査に乗り出した。
CADスポークスマンはCAM役員が詐欺/背任行為を犯した疑いがあるとのE&Yの報告に基づき捜査を進めていることを確認したものの、それ以上のコメントは控えている。しかし消息筋によるとCAMのレイモンド・チュー・チュアンセン会長兼MDは6日CADオフィスに召喚されたもようだ。渦中のン・チーティオン財務担当重役等、CAMの他の役員らのコメントも得られないが、これらの役員らは終日会議を行い対策を協議していると言われる。
シンガポール証取(SES)により公表されたE&Yの報告書は数々の疑点を提起しているが、特に子会社のCAMプレシジョン・エンジニアリング(ジョホール)Sdn Bhd(CEJ)は背景の明らかでないワタワなる企業から市価の100倍の価格で原料を購入している。CEJは1995年に7950万Mドルの原料を購入したが、その大部分がワタワからのもので、同取引はCEJの売上げの95%、生産コストの98%を占め、労働コストや工場の間接費は生産コスト全体の僅か3%を占めているに過ぎないと言う。(ST,BT,LZ:5/7)
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