1997-05-06 ArtNo.10375
◆<馬>HDD部品のメジャレックス、事業の飛躍的拡張予想
【ジョホールバル】クアラルンプル証取(KLSE)二部上場を目指す、ディスク・ドライブ(HDD)部品メーカーのMeasurex Corporation Bhd(MCB)は、情報技術(IT)産業及びパーソナル・コンピューター市場の急成長の波に乗り、飛躍的な事業の拡張を見込んでいる。
シンガポールの機械化店頭市場セスダック登録企業ゴールドトロンの傘下に属するメジャレックスは1996年6月22日に発足、ジョーホール・バルのタマン・ジョホール・ジャヤ工場で製造した製品をシーゲート、マクスター、富士通等のタイ、シンガポール、米国、香港、アイルランド、フィリピンの工場に納入している。
シンガポールの姉妹会社は1986年にHDDベース・プレートの製造を開始、その後アクチュエーター・アームの製造に着手、今もアクチュエーター・アームの製造がグループの主要業務になっている。
同グループは現在子会社5社を有し、その内の1社、払込資本540万Mドルのメジャレックス・エンジニアリングSdn Bhdもアクチュエーター・アームの製造を主に手がけている。シンガポール拠点の払込資本200万Sドルのメジャレックス・エンジニアリングPte Ltdは製造業務から手を引き、マーケッティング、セールス、資材調達に集中、1995年以来ダイカスト業務を手がけてきた払込資本200万MドルのダイカストSdn Bhdは、最近はモールド、ジグ、フィクスチャーの製造を主に手がけている。
1992年に設立されたメジャレックス・タイランドはバンパコン工業団地に2工場を設け、精密マシーンニング、アルミ・ダイカスティング、電気鍍金を手がけ、累積投資額は630万Mドルにのぼる。中国では江蘇省の無錫シンガポール工業団地に330万Mドルを投じ、モールド、ジグ、フィクスチャーの製造やダイカスティング、精密マーシーンニングを手がける工場が設けられている。
MCBはこのほど額面1Mドルの普通株1245万5000株を1株7Mドルで公開、内48万5000株を一般投資家向けに公募した。公募幹事はDCBサクラ・マーチャント・バンカーズが務めている。(NST:5/5)
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