|
1997-05-02 ArtNo.10332
◆＜馬＞首相、Ｊ州治安巡るシンガポール高裁判決に遺憾
【クアラルンプル】マハティール首相は水曜(4/30)、シンガポールのリー・クアンユー上級相が法廷宣誓書の中で言及したジョホール州の治安問題を巡る発言に関してシンガポール高裁が同宣誓書の内容を公表した廉で野党工人党(WP)前国会議員候補タン・リャンホン氏に法廷費用の支払いを命じたことに遺憾を表明した。
この日ビジョン2020全国大会に出席後、記者のインタビューに応じた首相は、「自分は同問題にこれ以上触れたくないが、ただ1つ言いたいことは、リー上級相の宣誓書の発言を公表したからと言って、なぜタン・リャンホンが責任を負わねばならないのか。それも公表したのは彼ではなく、弁護士ではなかったのか」と反問した。首相はさらに、「法廷宣誓書の問題の字句の削除を認めたなら、何故タン・リャンホンの責任を追及するのか。リー上級相の数百万ドルの賠償請求を受けた上に、新たな咎を受けたのでは、惨々じゃないか」とタン氏に同情した。
しかし首相は、シンガポール・マスコミがジョホール州の犯罪事件特集を組んだ問題に関しては、「自分は何もコメントしたくない。既に少なからぬ政府閣僚が関係報道に対して遺憾の意を表明しているが、マレーシア政府が反撃することはない」と語った。(LZ,ST,BT:5/1)
|