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1997-05-02 ArtNo.10325
◆＜星＞ＳＥＳ／ＭＡＳ、米ＳＥＣのインサイダー取引捜査に協力
【シンガポール】シンガポール証取(SES)とシンガポール金融管理局(MAS)の代表は水曜(4/30)米国大使館に赴き、ネプチューン・オリエント・ラインズ(NOL)による米国海運会社ＡＰＬ買収に絡む米国証券委員会(SEC)のインサイダー取引の捜査に協力する方針を伝えた。
ＭＡＳがこの日発表したところによれば、ＭＡＳとＳＥＳはシンガポールの法規の範囲内でＳＥＣの捜査に最大限の援助を与えるとともに、独自の調査を進めると言う。
先週金曜、ＳＥＣはラムチャン・ホールディングズのレイモンド・ラム会長、不動産開発業者ボビー・オン・コンチン氏及びロンドン拠点のビジネスマン、アブドル・イスマイル氏がＡＰＬ株の違法取引を通じて230万米ドルの利益を上げたとして連邦裁判所に訴えた。
ラムチャン証券(LCS)会長も務めるラム氏は、その証券ブローカー及び甥でＬＣＳ専務(ED)も務めるジェラルド・ホー・シンクォン氏にモルガン・スタンレー・アジアに取引口座を設け、ＡＰＬ株19万100株の購入を指示した。ＬＣＳはＳＥＳの会員でもあることからＳＥＳは独自の捜査に乗り出したものと見られる。
ＬＣＳは月曜、「ラム、ホー両氏は個人として関係取引を行ったもので、同社の顧客、ディーラー、リマイザーはＡＰＬの取引を行っていない。ＬＣＳは、ＮＯＬの公式発表まで、ＮＯＬのＡＰＬ買収に関する情報は何一つ得ていない」と発表した。 ＳＥＣは目下更に多くの者がインサイダー取引に関与したか否かを調査中と言う。(ST,BT:5/1)
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