1997-05-02 ArtNo.10323
◆<星>コンソーシアム、ナトゥナ・ガス輸入契約
【シンガポール】スンバワン・エンジニアリング・アンド・コンストラクション(SEC)に率いられるシンガポール企業コンソーシアムは水曜(4/30)、インドネシアの国営石油会社プルタミナと、ナトゥナ諸島のオフショア・ガス田から全長480キロの海底パイプ・ラインを敷設し、日量3億2500万立方フィートの天然ガスを22年間にわたり輸入する合意書を取り交わした。
コンソシアムの発表によれば、年間ガス輸入額は約3億米ドルで、正式契約は今年末に調印される。コンソーシアムの他のメンバーにはトゥアス・パワーPte Ltd、EDBインベストメンツ(EDBI)が含まれ、SECとEDBIがコンソーシアムの過半数権益を握る。出資率の詳細は今後詰められる。
ガス供給はパイプラインの完成を待って、2000年から開始され、コンソーシアムはパイプ・ライン全体の10%に相当するシンガポール水域部分の建設を引き受ける。コンソーシアムは同ガスをジュロン島やトゥアスの工場に供給する。目下シンガポールは日量1億5000万立方フィートの天然ガスをマレーシアから15年契約で輸入しているが、同契約は2007年に期限切れとなる。豊富なガス供給が確保されることによりシンガポールの化学、石油化学産業の成長が加速される見通しだ。(ST,BT,LZ:5/1)
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