SEAnews 1995-03-28 ArtNo.1031

【クアラルンプル】日本のＣＡＤ(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀ支援ﾃﾞｻﾞｲﾝ)スペシャリストCadix Incは域内事業の拡張を目指し、先週クアラルンプルに研究開発(R&D)事務所を設けた。
Ｃａｄｉｘの小野重役(ED)によると、クアラルンプル事務所の開設は顧客のカスタム・ソフトウェアー・ソルーションに対する需要に応えるためで、現在マレーシアには顧客約10社(全て日系企業)が存在する。同社は今年後半にはタイに、来年はインドに事務所を新設、今週中にインドネシアにおけるディストリビュータも指名する。シンガポールでは、向こう12カ月間に現在10人のスタッフを倍増、新オフィスへの移転も図る。シンガポール事業には数十万ドルが追加投資され、Ｒ＆Ｄ能力も強化される。同社は先週クアラルンプルで新製品“ＩＤ－007”を発表したが、液晶パネルと、ＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)接続用インターフェース付きの同ソフトは筆圧、筆記速度等からほぼ100％の正確さで署名の真偽を確認できる。同製品の価格はエントリー・レベルが100米ドル、カラーＬＣＤ付きトップ・エンド・モデルが1000米ドルと言う。(BT:3/27)