1997-04-29 ArtNo.10304
◆<印度>SCL、ウエハー製造事業拡張でパートナー物色
【チャンディガル】セミコンダクター・コンプレックスLtd(SCL)は、今日(3/29)開かれる取締役会で設備拡張計画のコンサルタントを決定、改めて拡張事業の合弁パートナー探しに乗り出す。
SCLは332.56クローの拡張計画の海外パートナーを募集したが、応募者がないことからコンサルタントを指名する方針を決めたもので、インド産業信託投資会社(ICICI)が有力視されている。コンサルタントの役目には、方法論から、実行手順、戦略パートナー決定のタイムフレームが含まれるものと見られる。拡張計画の第1段階では、超大規模集積回路(VLSI)のデザインとマーケッティングが手がけられ、ウエハー製造とその経済的生産規模実現のための出資パートナー(あるいは複数)が求められる見通しだ。
SCLは1984年以来、テレコム/時計/国防/宇宙産業等にVLSIを供給、米国AMIの協力の下、5ミクロン技術からスタートし、3ミクロン、2ミクロン・ウエハーの製造を手がけてきた。1989年のモハリ・プラントの火災で、拡張計画が遅延したが、1.2ミクロン技術を用いた新工場が今日(3/29)から正式稼働する。同工場は6インチ・ウエハーを月間2000ユニット製造する能力を有する。SCLは既に0.6ミクロン・ウエハーを月間8000ユニット製造することを計画しており、同拡張には約5000万米ドルが必要と見られている。(ET:4/28)
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