1995-03-28 ArtNo.1027
◆<星>統計局、生活環境の変化反映した新消費者物価指数発表
【シンガポール】統計局は25日、シンガポーリアンの生活環境の変化に対応して基準とする消費物資やサービスの比重に調整を加えた新たな消費者物価指数(CPI)を発表した。
新CPIでは住宅費の比重が17.2%から23.4%に、運輸通信費のそれが14.5%から15.8%に、衣料費が5.7%から6.1%に、教育費が5%から5.7%に、保健費が2.5%から2.8%に、雑費が15.3%から16.2%にそれぞれアップしている反面、食費の比重は39.8%から30.0%に下降している。今回の調整は1992/93年度家庭支出調査の結果に基づくものだが、87/88年から92/93年の間に家庭支出は1503Sドルから2642Sドルに75.7%増加、食費支出の伸びが32.4%にとどまったのに対し、住宅費は139%、教育費は100%、保健医療費は96%、運輸通信費は92%の増加を見た。一方、ヨー・チュートン通産相によると、昨年通年のCPI上昇率は新たな方式に基づいて算出すると3.1%となり、従来の方式により算出されたもの(3.6%)を下回る。またシンガポールのここ1、2年のインフレ率は世界的にインフレが高進するようなことがなければ、3%のレベルにとどまる見通しと言う。(ST,LZ:3/26)
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