1997-04-26 ArtNo.10265
◆<星>SBS不動産子会社、ホスピタリティー産業に進出
【シンガポール】シンガポール・バス・サービス(SBS)の新設子会社ウォーターバンク・プロパティーズ(WBP)は住宅/工業不動産開発の成功を受けて、今やホテルやホスピテリティー産業への進出を図っている。
消息筋によれば、WBPは地元パートナーと共同でサービス・アパート及びブティック・ホテルの買収もしくは開発の最終段階の交渉を進めている。これは不動産売買収益だけでなく、不動産領域における持続的収入源を確保すると言うWBPの戦略に基づくもの。
海外事業では、WBPは最近ロンドンの永久所有権付き住宅不動産2つを手に入れた。この内の1つはサウス・ケンジントンのサービス・アパート(50ユニット)で、入居率90%。年間賃貸収入300万~500万ポンドが見込める。ウェストミンスターの26ユニットのアパートは7月に売りに出す計画で、700万ポンドの収益を見込んでいる。これらのプロジェクトはキング・アルバートの初の住宅不動産開発と合わせて、SBSの今年度と将来のボトムラインに貢献する見通しだ。
ガーリック・アベニューの99年地権付き宅地にはセミディタッチ・ハウス6ユニットと141ユニットのクラスター・ハウスが開発され、これらは今年半ばと後半に売り出されるが、WBPは2番札を84%上回る1億4100万Sドルで同地を落札したことから、アナリストらは損得無しの5分5分なら上出来と評している。この他、同社は独自にカキブキとトゥアスにおける工業不動産の開発を手掛けるとともに、他社と組んでトゥアス・サウスにも工業不動産を開発する計画だ。(BT:4/25)
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