1997-04-25 ArtNo.10248
◆<星>北欧企業ネラ、衛星電話機市場シェア50%目指す
【シンガポール】シンガポール証取(SES)メインボードへの二次上場を計画するノルウェー企業Neraテレコミュニケーションズは衛星国際移動電話市場の50%のシェア獲得を目指している。
ネラ(SEA)のサミュエル・アン重役(MD)が23日催されたサテライト・モービル・フォーン新モデル“ワールド・フォーン”の発表会で語ったところによると、同社の衛星電話機は、陸上のセル式電話網の助けを借りずに海上でも機上でも使用できる。またワールド・フォーンの重量は2.3キロと、同社が1979年に発表した400キロの製品に比べ大幅に軽量化されている。
新モデルの価格は4500米ドルと、通常のハンドセットに比べれば、かなり高めだが、例えばミャンマーからシンガポールへのダイヤル通話料毎分8米ドルに比べ、ワールド・フォーンによる通話料は3米ドルで済む。
同社は今年の世界販売目標を1万5000台に設定、内5000台をアジアで販売する計画だ。この種の製品の世界市場規模は3万台と見込まれることから、以上の目標を実現すれば、50%のシェアを確保できる。現在同社は既に48%のシェアを握っていると言う。ワールド・フォーンはバッテリーやアンテナのサイズを更に小型化すれば、近い将来既存のセル式電話ハンドセットに取って代わることが可能と言う。ニューヨーク証取上場の同社は数週間以内にSESに二次上場する計画だ。(ST,BT,LZ:4/24)
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