1997-04-24 ArtNo.10244
◆<印度>西ベンガル鉄鋼産業、好条件に関わらず低迷持続
【カルカッタ】西ベンガル州の鉄鋼産業は電力供給の顕著な改善、低廉で豊富な原料の存在、他の鉄鋼業地帯を下回る輸送コスト等の好条件にも関わらず、はかばかしい成長を見ていない。
ジョイント・プラント・カミティー(JPC)の報告書によれば、西部地区ではピグ・アイアンやHRプロジェクトを含む鉄鋼事業に9476クローが投じられており、南部地区における鉄鋼業投資も8439クローに達するが、東部地区の投資額は3753クローに過ぎない。しかも東部地区の投資の多くはオリッサー州に集中している。こうしたことは金融機関による貸付額にも現れており、マハラシュトラ州における1人当たり貸付額が5200ルピーであるのに対し、西ベンガルのそれは1800ルピーに過ぎない。
電炉や誘導炉の状況は共に劣悪で、1995-96年の間にインド全土で320万トンのスチールが生産された中で、西ベンガルの生産高は10万トンにとどまったと言う。(IE:4/18)
|