1997-04-23 ArtNo.10218
◆<星>HP社、ローカル市場でIPC抜きNO.2目指す
【香港】米国テクノロジー企業ヒューレット・パッカード(HP)は、年内にシンガポールの地場PC(パソコン)メーカーIPCを追い越し、シンガポール・ホームPC市場でナンバー・ツーに浮上する計画だ。
HP社のフィリップ・チュア取締役(コンピューター製品販売/流通担当)によると、2月に発売したHPパビリオンは月間1000台の販売目標を達成、シンガポール市場で3位につけている。シンガポールでは年間9万5000台のホームPCが販売され、その総額は2億9000万Sドル、コンパックが市場シェア約20%でトップに立っている。IPCは最近業績も不振なことから、追い越すのは困難ではないと言う。IPCは韓国子会社の財務破綻やオーストラリア業務の不振が祟って通年で2400万Sドルの損失を計上した。
HP社はホームPC市場進出後僅か15~20カ月で急速に台頭したが、インテルのペンティアムMMX技術をいち早く採用したことやエントリー・レベルで約3000Sドルの価格設定(競争者と同水準)が、好成績につながったようだ。
チュア氏によれば、ホームPC市場はファッショナブルで移ろいやすいが、法人市場に比べ明らかに好収益が見込める。ホームPCは同社PC売上げの20%を占め、サーバー等の法人向け売上げが80%を占めていると言う。(ST:4/22)
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