1997-04-23 ArtNo.10216
◆<星>国産非石油製品輸出2.1%ダウン
【シンガポール】輸出志向型シンガポール経済の健康度を示すとされる国産非石油製品輸出が3月には76億7000万Sドルと、昨年同月比2.1%下降したものの、小幅な落ち込みにとどまったことから、シンガポールの輸出不振も峠を越したものと見られている。
貿易開発局(TDB)が21日発表したところによれば、3月の国産非石油製品輸出の下降は、半導体等のある種の電子製品や関連製品に対する世界需要が依然として不振なことを示している。ディスク・ドライブやPC(パソコン)等、データ処理機器の輸出は2月の11.3%の落ち込みから3.8%のプラス成長を回復した。しかしながら電子管(DRAMチップ等の半導体)輸出は12億5000万Sドルにとどまり、10.5%下降、昨年11月以来連続5カ月マイナス成長となった。
シンガポールの最大の輸出市場、米国向けの国産非石油製品輸出は11.9%減の21億Sドル、対日輸出は25%減の6億900万Sドルにとどまったが、欧州向けは15,2%増の15億6000万Sドル、マレーシア向けも11.2%増の10億4000万Sドルに達した。
3月の総輸出は155億Sドルと、昨年同月比1%下降、往復貿易は0.8%増の323億5000万Sドルだった。(ST,BT,LZ:4/23)
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