1997-04-22 ArtNo.10208
◆<馬>システム統合会社CSAM、上場目指し株式公募
【クアラルンプル】コンピューター・システムズ・アドバイザーズ(M)(CSAM)はクアラルンプル証取(KLSE)上場を目指し、額面1Mドルの598万5000株を1株2.80Mドルで公募した。
香港拠点の親会社の支店として1971年に創設されたCSAMは、当初オンライン・バンキングのスペシャリスト、ミニ・コンピューターシステムのパイオニア、コンピューター・マイクロフィルミング・ビューローとして活動してきたが、最近はオープン・システム・ネットワークやコンピューター・ハードウェア/システムの統合サービスを手がけている。同社はマレーシア全国に22支店を展開、RBS、Winscore、Haf Manager、Dot,f、PMIS、MIssion等の独自のソフトウェアを販売している。
CSAMはマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)周辺にさらに多くの支店を展開、内外のテクノロジー企業等と積極的に合弁を組む計画だ。
CSAMは公募調達される2399万1000Mドルの内、土地付き不動産の購入に1000万Mドル、研究開発(R&D)プログラムに75万Mドル、親会社CSAホールディングズの債務返済に520万4000Mドル、銀行借款の返済に683万7000Mドル、上場手続き費用に120万Mドルを当てる。CSAホールディングズは、上場後CSAMの増資後の発行株式の45%を、またエリート・ビスタが同30%を維持する。
CSAホールディングズの主要株主にはジョン・ムーキー氏(7.76%)、スペシャリスツ・サービシズPte Ltd(16.1%)、セレクト・セキュリティーズLtd(8.63%)が含まれ、エリート・ビスタにはモハド・ラシュダン・ババ/ニク・モハド・シデ・ニク・アブ・バカル両氏が各33.33%出資している。
CSAMは1997年に税引き前利益1911万6000Mドル、税引利益1338万1000Mドルを見込んでいる。これを基準とした公募価格の株価粗収益率は4.9倍、株価純収益率は7.0倍となる。(STAR:4/21)
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