SEAnews 1997-04-19 ArtNo.10174

【シンガポール】シンガポールの航空宅配ビジネスは向こう3年間に70％の成長を遂げ、5億Ｓドルに達する見通しだ。
ＤＨＬインターナショナル(S)のチャールズ・チア重役(GM)によれば、こうした業界の成長の波に乗り、ＤＨＬの営業額の成長も今日の30％から60％に加速する。同社の以上の見通しは、アジアと米国の成長や電子蚕業、取り分けハイエンド・コンピューター部品、ウエハー製造ビジネスの回復予測に基づいている。
航空宅配サービスはこれまでの航空便サービスに比して、輸送時間を従来の3－4日から最長2日に短縮できる。
ＤＨＬインターナショナル(S)のデービッド・リー課長によると、シンガポールの国産非石油製品輸出が2％のマイナス成長を記録した昨年第3四半期もＤＨＬの航空宅配ビジネスは39％成長、国産非石油製品輸出が5％落ち込んだ今年第1四半期には29％の成長を見た。ボーイング社は従来型航空輸送からの転換で航空宅配ビジネスが2015年まで年率18％の成長を遂げると予想している。こうした中で労働力不足とスペースの不足が同業界が抱える2大問題になっていると言う。(ST,LZ:4/17)