1997-04-19 ArtNo.10171
◆<星>2000年まで6.7%の成長率維持:国連
【シンガポール】国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)はシンガポール経済が2000年まで年率6.7%の成長を遂げ、またアジア太平洋地域も2015年まで世界で最も急速な成長を遂げる地域としての地位を維持すると予想している。
“1997年度アジア太平洋地域の経済社会調査”と題する報告書は、シンガポールの成長は、プロビジネスの政府、慎重な金融財政政策、節倹・勤勉な企業家精神、借り入れを必要としない極度に安定した経済システムによるものと判定するとともに、熟練労働者の不足、隣国との競争が懸念材料と指摘している。
同報告書を発表した貿易開発局(TDB)のタン・ソンチュアン局長(MD)によれば、シンガポールは今後益々多くの技術労働者を必要とするため、労働力不足に直面する恐れがあり、隣国との競争は一層過熱するが、ESCAPはシンガポールを模範的な経済モデルと評価していると言う。
一方、アジア太平洋地域は2015年まで年率5.1~6.7%の経済成長を遂げるものと予想されている。(BT,ST,LZ:4/17)
|
|