1997-04-16 ArtNo.10153
◆<印度>金融機関の支持で冷間圧延事業に再建の目処
【カルカッタ】NRIグループ傘下ConcraftのChanderias氏とEssar Steel LtdのRuias氏により計画されたSteelco Gujarartの製鉄事業は、金融機関の支援下に、財政危機を克服できる見通しだ。
グジャラート州BharuchにおけるSteelcoの年産20万トンの冷間圧延プロジェクトの当初見積もりコストは186クローだったが、地元サプライヤーの選択の誤りや杜撰な在庫管理から約28クローのコスト超過を出した。加えて商業生産目標期日(94年4月)の遅れと市況悪化で、96年3月31日時点の同社評価額は10.13クローに88%ダウンした。これに伴い債務と自己資本の比率が15:1に悪化、累積95クローの赤字も抱えて、倒産の瀬戸際に立たされた。
しかしインド産業信託投資会社(ICICI)に率いられる金融機関コンソーシアムがルピー建てローの外貨建てローンへの借換え、利子支払い免除等を認めるリストラ計画を認めたことから再建の目処が立ったと言う。(ET:4/15)
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