1997-04-16 ArtNo.10149
◆<印度>投資局、メガ発電プロジェクト35件に見直し
【ニューデリー】インド中央政府の外国投資促進局(FIPB)は外資の参画を得たメガ発電プロジェクト35件に見直しを加えている。
同見直しは、レッド・テープにハサミを入れることを目指したもので、同様な見直しは、電気通信部門に対しても計画されている。FIPBは、土地収用、電力供給契約(PPA)、燃料供給、金融アレンジ等に関わる報告を求めており、デベロッパーからのフィードバックが既に続々届いていると言う。
こうした見直しは、少なからぬ発電事業が外国直接投資(FDI)認可後、数年を経ても、着手されないことに伴うもので、簡単な手続き認可にも数ヶ月を要するレッド・テープがその原因と指摘されている。しかし実際の問題はより深刻で、エンジニアリング契約を結んだ業者が撤退し、入札をやり直さねばならなくなったもの、燃料供給の見通しが立たぬもの、金融アレンジが滞っているもの等、様々なケースが存在する。FDI認可を得たプロジェクトの50%以上は電力/電気通信事業に関わるものだが、以上のような状況から実際の投資が滞っており、国内のインフラ整備も停滞している。昨年のFDIの流入は前年比32%増の24億1000万米ドルを記録したものの、FDIの実際の流入額の認可額に対する比率は依然として22%にとどまっていると言う。(ET:4/15)
|