1995-03-27 ArtNo.1014
◆<馬>製造業者、価格競争力/労働コストに最大の関心
【クアラルンプル】マレーシアの製造業者は今年の関心事トップ・ファイブとして価格競争力、労働コスト、為替相場、電力供給、原料の値上がりを挙げている。
マレーシア製造業者連盟(FMM)が210人の管理職を対象に実施した94/95年度管理職(CEO)調査報告書によれば、これらのCEOの大部分が、品質/信頼性/納期/価格の面で、ライバル企業よりも競争力を有すると回答した。この種の自信はレベルの低い企業の経営者にも共通しており、同報告書はこうした過度な自信は、国際化に際してウィーク・ポイントになる可能性が有ると指摘している。91/92年度調査では労働コストが、89/90年度調査では原材料の値上がりが、それぞれ最大の懸念事とされた。今年のビジネス見通しが改善すると予想するものは全体の63%を占め、55.9%が海外におけるビジネス機会を物色、50.7%が国内プロジェクトに対する関心を表明した。FMMは新市場の開拓や新製品の開発に対する関心は依然低く、こうした保守的姿勢が品質/信頼性等の面における競争力にも影響を及ぼしていると指摘している。(MBT:3/25)
|