1997-04-15 ArtNo.10138
◆<印度>NOCIL石化事業権益取得レースでダウが先行
【ムンバイ】マハラシュトラ州Thaneで石油化学プロジェクトを手がけるNational Organic Chemical Industries Ltd (Nocil)の支配権益を巡るレースで、ダウ・ケミカルが先頭に立ったもようだ。
消息筋によれば、NOCILの親会社Mafatlalグループがリストアップした合弁候補者の最終リストにはこの他、シェルとフィリップス・ペトローリアムが名を連ねている。Mafatlalは事業拡張資金を調達するためNOCILを石油化学企業とゴム化学企業に分割する方針を決めた。
NOCILはThaneのナフサ・クラッカー・プラントの近代化と拡張のために、資金を必要としている。同プロジェクトは資金難から遅延、同遅延がまたコストを高める悪循環を生じさせている。建設コストは当初見積もりの4500クローから5000クローにアップしており、またエチレンの製造能力も年間7万5000トンから32万トンに拡大されている。
Mafatlalはこの他、グジャラート・ガスの35%の権益も売却、繊維事業等の中核ビジネスに専心する計画と言う。(IE:4/13)
|